おはこんばんちわ、安藤(@kazuo_ansan)です。
こんなニュースが流れてきました。
裁判の争点
裁判の争点を記事より抜粋します↓
女性は2014年5月、大阪市内のペットサロンにトイプードルを預けた。1歳のオスで体重約2.2キロ。従業員がトリミングを終え、撮影用の台に載せた時、店の電話が鳴った。従業員が目を離したすきに台から飛び降り、左前脚を骨折。動物病院に2週間入院し、女性は翌年2月、治療費や慰謝料などを求めて提訴した。 裁判では、40センチの高さで骨折するかどうかが争点に。女性側は「脚の骨が細く、30センチから飛び降りても骨折することがある」と主張。一方、会社側は「日常生活で使うソファと同じぐらいの高さで、以前の骨折の影響だ」と反論していた。
引用:<室内犬>骨は割り箸…一番人気トイプードル、骨折にご用心 (毎日新聞) – Yahoo!ニュース
双方とも主張を譲らず、裁判が長期化する様相を呈してきたために、裁判所が示談案を提示。
飼い主側の賠償請求額100万円に対し、会社側が45万円を支払うことで和解したということです。
詳しくは書いてありませんが、その子は過去に骨折歴があるようで、その影響の有無が裁判の争点になっていたようですね。
ただ、トリミングでお預かりしている時に起きた骨折事故ですから、たとえ過去に骨折歴があるからといっても関係ありません。
これが骨折事故ではなく、例えば癲癇(てんかん)であるとか、何か他の疾患であった場合は話は少し違ってきますが、この場合はどう考えても飼い主側に過失はないでしょう。
100万円という賠償請求額、店側が争ったのは責任の有無ではなく、賠償金額の妥当性だというならまだ理解できます。
過失割合は疑う余地なく100対0だと思うのですが。
賠償金の支払いはもちろん、弁護士料も別にかかるわけですから、今頃は再発防止対策に懸命になられていることでしょう。
一件落着なのでしょうが、あとはその子が後遺症が残らないことを祈ります。
小さいほど注意が必要
飼い主さん側としては、トリミング店は飼い主さんが選んだところですから、愛犬に対して申し訳ない気持ちと後悔でいっぱいでしょう。
記事にもありますが、私たちも常々感じていることがあります。
特にトイプードルですが、小さい子ほど足が細く脆いのです。
トリミングテーブルは高さが1m弱ありますから、そこから飛び降りたらまず間違いなく骨折します。
記事の子は40cmの高さで骨折したとありますが、超小型の子なら十分ありえます。
たとえ下にクッションフロアや絨毯が敷いてあったとしてもです。
記事中にもありますが「トイプードルの足の骨は割り箸のように細い」、その通りなんです。
驚くほど脆いということを、私たち犬たちを預かる側はもちろん、飼い主さんも十分理解しておく必要があります。
増えてきた愛犬にまつわる裁判
以前にもいくつか書いていますが、この頃愛犬に関する裁判の話題が多くなってきました。
上の2つは飼い主が賠償命令を受けた事例ですが、何千万単位の賠償額になっています。
犬は家族という考えが浸透すればするほど、これからもっと賠償額が大きくなっていくのは必然。
私たち店側はもちろんですが、飼い主としても、その責任の重さを自覚しておかなければいけません。
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